【購入?オーダー?自分で削る?】靴作りを始めるなら知っておきたいあなたにあった木型の作り方!

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皆さん、木型カテゴリーをご覧いただき、ありがとうございます。

このカテゴリーでは、靴作りを進めていく中で、平面を立体にしていく重要な土台としての木型について、いろんなコンテンツを充実させていきます。

そして、このカテゴリーを見れば自分がどんな選択肢で木型を作ったら良いかを判断して実行できるようになることを目指していきます。

 

 

今後、大きく分けると、以下のようなコンテンツを更新していく予定です。(今後、さらに細かくなるも可能性あります)

 

  • そもそも木型とは
  • 木型を作る前の準備
  • 実際に木型を作ろう

 

くわしくは各コンテンツの記事でまとめますが、今回はさらっと各項目に関するご説明をします。

 

まずはじめに、”木型を作る”となると、

「何から取り組めばいいのだろう」
「とにかく大変そうだな」
「よくわからないな」

というイメージが強いのではないでしょうか。

 

安心してください。実際に木型を作る方法にもパターンがあります。あなたにあった方法をぜひ見つけてください。

 

そもそも木型とは

 

木型は靴を作る上で、全ての土台になります。
名前は”木”型ですが、上記写真のようにプラスチック製のものも多く利用されています。

形も色々ありますが、それは同じ人の足でも、履く目的や作りたいデザインによって、合う木型が変わってくるためです。

 

そして木型は、靴の土台であり、全ての作業工程の基礎になるものでもあります。木型が決まってから初めて、型紙が作られ、底の形が決められ、靴が作られていきます。

 

なので、自分の足に合わせることと、自分が作りたい見た目をどちらも考慮する必要があるのです。

なので、自分の足にあった靴が欲しい、というのに加えて、どういう靴が作りたいのか、どんな時に履きたいのか、などのイメージを自分の中で固めて木型作りを進めていきましょう。

 

既成靴はなぜ足に合わないのか?

多くの方が普段履いている既製靴は、よく足に合わないなどと言われていますが、それは何故でしょうか?

 

木型の面から考えてみると、土台(木型の種類)を増やしすぎてしまうと生産工程や材料の種類が多くなってしまい、生産効率が悪くなってしまいます。
それゆえ、『多くの人の足に合いそうな靴』に絞って作ることになってしまい、一人ひとりの足には合わなくなってしまうのです。

 

 

型紙を例にすると、1つの木型で1つのデザインを作るのにこれだけのパーツが必要なのです。
そして木型が変わると、全て作り直しです。大量生産を行うメーカーさんが木型を個人毎に合わせることが難しいのは仕方がないですね。

一方で、その分コストを抑えることができるので、安く購入できるメリットもあります。

 

しかし、自分の足に合わない靴を履くことは辛いですよね。
ずっと履き続けてしまうと、歩行などの運動にも悪影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、自分の足にあった靴を履くことは重要なことなのです。

 

そして、自分で靴を作る場合は、生産効率を気にする必要もありませんので、自分の足に合わせた『自分のためだけの木型』を土台に、自分のペースで作ることができるのが大きな魅力です。

 

 

木型を作る前の準備

ざっくりと『木型って靴作りの土台になる重要なパーツなんだな』とご理解頂けたところで、作り始める前に確認した方が良いことがあります。

 

それは 『自分の足の特徴』 です。

 

足の形はもちろん、歩き方も一人ひとり異なるので、皆さんの足には色んな特徴が現れているはずです。

それを無視して木型を作ってしまうと、結局いま履いている靴と同じ悩みを抱えてしまう可能性があります。ぜひ自分の日常を観察してみてください。

 

また、ここでいう特徴は、プロの方が見ないとわからない、といった難しいことではなく、普段自分が靴を履く中で気になることをメモしておけば大丈夫です。

例えば、

・くるぶしが靴の履き口に当たる
・よくまめができる箇所がある
・かかとの内側が削れやすい

などなど。なにか1つは、思い当たるものがあるのではないでしょうか?

 

ぜひ、そういった気になる点を覚えておいて、注文する時に職人さんに伝える、自分で削る場合は重点的に調整するなど、活かしてください。きっと今より履き心地の良い靴を手に入れることができると思います。

 

※実際に私も右足だけくるぶしが当たることを職人さんに伝えたところすぐ原因が判明しました!

 

さらに自分の足のことを知るには?

より詳しく自分の足のことを知りたい方は、アシックスさんが無料でやってる3Dスキャンの計測に行ってみたり、国家資格である義肢装具士さんなどに見て頂くのもオススメです。

さらにハードルを下げて、計測だけであれば簡易的に自分でやってみることもできます。過去に私がやってみた時はこんな感じです。

 

 

この画像だけだと、どこを計測するの?どうやって計測するの?ということがわからないですよね。

とりあえず今回は、『足の全体像を紙に書き写して、かかとからつま先までの長さ、足の幅が一番広い部分長さを測るんだ』ということだけでも知っていただければ大丈夫です。
詳しい計測箇所や方法は、また別の記事でまとめますのでお楽しみに。

 

木型だけでなく、既製靴を買う時にも参考になると思いますので、ぜひ自分の足の特徴を確認してみてください!

 

 

実際に木型を作ろう

それではいよいよ、自分に合った木型を作る方法のご紹介です。
大きく分けると、3つの方法があります。

 

今回は簡単なご紹介ですが、今後それぞれの作り方を実際にやってみたご紹介記事も更新予定ですので、お楽しみに。

 

職人にオーダーする

木型以外の工程に取り組みたい!」
既成靴が合わずに革靴が履けない!」
といった方にオススメ!

 

 

木型作りは、靴作りの中の1つの工程であり、専業で取り組まれているプロの方がいます。そういった方に自分の木型をオーダーすることで、非常に精度の高いものを手に入れることができます。

自分の中でイメージを固めておくだけでいいので着手はしやすく、木型が届いた後の工程に自分の作業時間を多く使うことができます。

 

ただ、プロとして仕事をされていますので、お金と時間もそれなりにかかると思っておいた方が良いかと思います。

せっかくこの靴作りプロジェクトのサイトにお越し頂いた皆さんには、木型職人さんのご紹介もできるような体制を取っておりますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。

 

既製品を購入する

すぐに木型が欲しい!」
まずは安く靴作りを始めたい!」
といった方にオススメ!

 

 

自分に合う木型は欲しいけどオーダーするのは少しハードルが高いかな、という人には、木型屋さんで既製品を購入する、という方法もあります。

実は木型屋さんは、つま先の形や部分的な自分の足のサイズに合わせた微調整などをして注文することができます。

 

もちろんオーダーと比べた精度は下がりますが、合わせてお値段も下がるので、とりあえず初めて木型を手にする場合には良い方法だと思います。

こちらも気になる方がいらっしゃいましたら、今後の記事で、木型屋さんへ直接注文頂く流れもご紹介いたしますのでお楽しみに!

 

自分で削って調整する

靴作り全部の工程を経験してみたい!
上記2つの方法だと物足りない!」
といった方にオススメ!

 

 

数ある靴作りの工程の中で、全ての土台となる木型作り、それ自体に強い興味を持ったあなたは『自分で削って調整してみる』という選択肢もオススメです。

基本的には既製品を購入した上で、自分の足の特徴に近づけて削っていくことで、職人にオーダーしたような木型に近づけていきます。

 

あくまでも自分の靴の土台となる木型を作るためなので、実際に靴を作ってみて履き心地を確認した上でまた微調整していくことになります。飽きずに取り組み続けることが大事ですね。

なかなかマニアックな工程ではありますが、その分奥深く、明確な正解も無いので、ぜひ興味のある方には突き詰めていってほしいなと思います。そして試行錯誤をされた結果など、色々情報交換させてください。このサイト自体のコンテンツの拡充にも繋げさせていただきます。

 

 

終わりに

皆さん、いかがでしたでしょうか?
サマリーと言いながらも、とてもボリュームある内容になってしまいました。木型作りは非常に奥深い工程です。

 

1人でも多くの方が興味を持って、靴作りのスタートを切って頂けたらとても嬉しいです。それでは、これからも木型に関するコンテンツの更新をお楽しみください。

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