ダイナイトソールを手縫いする

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皆さんこんにちは、Tomi(Twitter)です。
趣味の靴作りやってますかー?まだ始めていない方はレッツトライ!

 

さて今回はシャレオツなゴム底、ダイナイトソールを手縫いで底付けしてみましたのでご紹介します。

ダイナイトソールはこういうソールです。ゴム底にしてはシンプルスッキリなので、ドレスシューズにあわせても違和感が少ないんです。(画像は靴資材販売店マモルさんより)

 

手縫い底付けに使った道具はこれです。プラモデルでお馴染み、タミヤのピンバイス!

 

 

 

これにミシン針を装着することでカギ針の代わりになるんです。

 

このアイデアは数々の独自の工夫を生み出しておられる「ですも@趣味で革靴を修理する人」さん(Twitter)のブログで教えていただきました。

 

ですもさんは「底付け」を楽しんでおられる趣味の靴作り人ですが、作業や道具の工夫はプロ顔負けだと思います。ぜひ一度ブログを読んでみてください。

 

さて、タミヤのピンバイスにミシン針を装着したのがこちらです。

針は革用途の工業用ミシン針の24号を装着しました。この針はオルガン針のDP×17LRというものですが、革用途の工業用ミシン針のナイフ刃なら何でも大丈夫だと思います。

 

画像は4/16の糸を通してみたものです。

 

見て分かる通りだいぶ余裕があります。因みに針穴の長さは約3ミリでした。
縫ってみた結果、ウェルトにあく穴が大きすぎた感がありますのでこの糸の太さであれば20号位の針で良いと思います。

 

革のハギレで縫い方をご説明します。

 

まず、ミシン針に糸を通します。糸の長さを揃えておきましょう。

画像では分かりやすくするために糸の色を真ん中で白と黒に分けています。

 

次に出し針で穴をあけます。(ミシン針だけで穴をあけるのは厳しそうです)

 

 

空けた穴にミシン針をブスっと刺すとこうなります。

 

で、この状態からミシン針を少し引き戻すと、糸に輪っかが出来ます。(これがミソです)

 

 

 

この輪っかを足がかりにして黒い糸を引き抜きましょう。下の画像のようになります。

これで縫う準備完了です。

 

 

さて、いよいよ縫っていく訳ですがここで確認です。ミシン針にはよく見ると左右で違いがあります。

下の画像のように細長ーい溝が掘られている側と、

 

この画像のように大きくえぐれている(けれど、上まで伸びてはいない)側があります。

 

 

穴を明けたら、まず細長い溝がある側を右に、大きくえぐれている側を左にして穴にミシン針を入れます。

どうでしょうか、下画像のように、細長い溝に糸が収まっているのが分かると思います。この溝はそのためなんですね!

 

こちらはえぐれている側です。で、このままミシン針を少し引き戻すと、、、

 

 

このようになるっていう仕掛けなんです。

 

 

この輪っかに、ひとつ手間の穴に通っている黒い糸の先端を通して糸が緩まないように抑えたままミシン針を引き抜きます。

 

 

 

はい、この上の画像みてください。左側の面に糸の連結部が見えていますよね?これが革の厚みの

丁度真ん中くらいにくるように両側から糸を引っ張りましょう。

下の画像は右側に引っ張りすぎてこちらに連結部が出て来てしまっています。

 

 

 

これが丁度いい感じですね。

 

後はこれを繰り返していくのみです。どうですか?簡単でしょう??

 

 

 

こうやってダイナイトソールを縫っていきました。こんな感じです。糸はサンベアーという化学繊維の糸を使っています。

 

はい、縫い終わったのがこちら。

針がまっすぐでフマズが縫いにくいのでフロント部分しか縫っていませんけど許してください。

 

因みにこの靴のアッパーはスエードで底がダイナイトソールです。
私の雨用シューズになる予定です。

 

みなさんも、ぜひ靴作り生活を楽しんでください!!

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