皆さん、こんにちは。MSYのTomi(@tmkprch)です。
Vol.1に引き続き、ご紹介を続けますね。
昭和時代にご活躍をされていた靴職人さまの愛用の道具類のご紹介第2弾、前回の続きからです。
道具類のご紹介
ワニ
出ました、(底付け)靴職人の代名詞と言っても過言ではないワニ!どうですか、この美しさ。柄に巻かれた竹なんか、もう握るのが憚られる感じです。
コテでも度々出て来た「東京 小林」製です。大きさは小ぶりですね。いわゆる小ワニでしょうか。
私の手持ちのワニ達と並べてみました。
一番左が海外製の大きいもの。ワニ口の幅が大きいので仮釣りの時に使っています。左から2番目がマモルさんで買えるワニです。万能型ですね。左から3番目がTwitterで知り合ったOさんから譲っていただいた日本製のワニです。Oさんの用途にはこのワニは小さくてあまり使わないので、ということで譲っていただきました。ワニ口の幅も細いのでつま先をまとめるのがやりやすいです。で、一番右のがHさん愛用のワニです。握りやすいです。こうして見ると持ち手の形状も様々ですね。Oさんは日本製のワニの持ち手の形状になるように自分で調整するとおっしゃっていました。Hさん愛用のワニでまだ本格的に釣り込んだことはありませんが、少し仮釣りした限りではとても使い易かったです。高度な職人仕事の陰には使い易い職人道具あり、ですね。
突き面取り
続いては突き面取りです。この道具自体は珍しくないのですが、非常に繊細な造りです。
私の手持ちのマモルさんで購入した突き面取りと比較するとこんな大きさです。大人と子どもくらいの感覚です。厚みも薄くて、すーっと切れそうです。
木ヤスリ
いまや貴重な木ヤスリもこんなにいただきました!ひうちやさんの銘入りのものが3つ程ありました。他の道具でもひうちやさんのものは多いです。さすが老舗ですね。
沢山いただいたのですが、残念ながら目がかなりすり減っているものが多く、ストレスなく使えそうなものは2本程度でした。他のものはあまり削れなくなっています。この木ヤスリの目立て直しをやってくれるところがあるといいのですが、ざっと調べた限りでは無さそうです。どなたかご存知の方がいたら教えてください。
マモルさんで買ったバリバリ削れる木ヤスリと比較してみました。どうでしょう、目がだいぶすり減っているのが分かりますでしょうか。木ヤスリの目がこんなにすり減るまで使われたと言うことなので、ちょっと想像がつかない程削り続けておられたのですね。
釘抜き
こちらも手に馴染むかどうかがとても重要であろう道具、釘抜きです。3つ入っていましたが、それぞれ持った感触が全然違います。私の手には真ん中のものが一番フィットしたのですが、一番下の、釘抜き形状が特徴的なものに惹かれ、しばらくこちらを使ってみたいと思います。
こちらは私が使っている釘抜きというか本当は喰いきりなんですが、バネがあって使いやすいので釘抜きとして使っているものです。いただいた釘抜きにこのバネをつけようと、バネ留めのネジを持ち手に穴をあけて埋め込もうと画策したのですが、材が固くて鉄工ドリルが歯が立たず、接着剤でネジをつけてバネ留めにしようと思ったのですがあっけなくボロっと取れてしまし、、、、ま、でも手に馴染むまで使ってみようと思います。
そうそう、釘抜きと言えば、こんな釘抜きも入っていました。造りがとにかく質実剛健って感じです。
今回はここまで。まだまだ沢山ありますのでVol3.をお楽しみに。