グラフィックデザイナーのみつきさん( @AbeDayo )。
サイトをローンチしてから、数日足らずでロゴ制作を引き受けてくださって、めでたくサイトのロゴができあがりました。
実は以前、靴を磨くオフ会でお会いして以来、個人的にはtwitterや靴磨きのイベントでちょいちょいお会いしていた方でした。
みつきさんもたまたまtwitter経由でこのサイトのことを知っていただき、ロゴ制作なら任せなさいとご応募いただいたのでした。
みつきさんは、コンペ形式にて100社以上のデザイン受注実績があり、今年、クラウドソーシングサービス Lancers の『総合』ランキングでは、TOP 18位にランクインされた方です!
また、Lancers名刺受注件数では1年以上No.1 をキープされています!
今まさにバリッバリに活躍されているみつきさんにデザインの過程や裏話などをうかがってきました!
金銭以外での仕事に興味があって
山形県の美大ご出身のみつきさん。
山形には美味しい地酒がたくさんありますね。
その感じがすごいおもしろくて。
酒払いのときは、その人の家に一升瓶を持っていくわけなんですけど、そこで新しいコミュニケーションが生まれるし、その人のレコメンド(お酒)が入ってきたりするので、おもしろかったですね。
お金だったら、払った時点で終わりってこともありますもんね。
結構合理的にやるんですよ
ロゴってその企業だったり団体の思いや理念を形にする場合が多いです。
その過程って実はロジカルに進められることが多く、相手のサービスや商品をわかっていないと作れるものではありません。
そんなロゴのデザインをみつきさんがどういう思考で考えてくださったのかをお聞きしました。
ロゴを作るお客さんの業務とかサービスに関わる道具とかイメージをたくさん抜き出してもらいます。
ロゴの場合は概ねそれを、基本的には2つ、多くて3つ選んでもらいます。
それが基本的な流れです。
ちなみに今回は、靴を作りを楽しんでもらうサイトということで、我々としては次の3つの要素を表現したロゴにしたいという思いがありました。
・靴
・道具
・ワクワク感
ワクワク感という言葉を、どう表現するかという話をメンバーとしていたとき、つい僕が『Gene Kelly の Singin’ in the rain みたいな、あの高揚感』とポロっと口にしたことがコトの始まりでした。
上の要望を、みつきさんに整理してもらうわけですが、まずはロゴタイプと言って、ロゴマークの横の文字を決めます。
ロゴタイプも色々と案を出していただいき、今のものになりました。
次はロゴマークです。
靴や道具とワクワク感を合わせて、こんな風に提案していただきました。
最後に色を決めます。
サイトの色味をある程度踏襲してほしいという要望があったので、それをメインにいろいろと提案してもらいました。
メンバー内で話し合った結果、今のカラーに決まりました。
左脳的言語化…形態的言語化って言いますかね…
例えばお酒のロゴを作ってくださいって言われたら、ボトルとかグラスとか。
右脳的言語化…イメージ的言語化は、オーラみたいな。シャープさ、暖かい、かっこいい、とか。
向こうもイライラしてくるし、こっちも工数がかかるし。
なので、形態的な部分はスピーディーに進められるように、形にできる部分はバスっと決めていきます。
シャープさ、暖かい、かっこいいっていろんな捉え方があるし表現方法もいろいろですもんね。
もちろんこれは自分だけじゃなくて、相手にもメリットがあることとして実践されていることです。
以前みつきさんと飲んだ時、1番に提案した方が20%勝率が上がる!っておっしゃってたのを思い出しました。
でも、工数を無限にかけることが必要だとは思っていなくて。
フィニッシュを出す前に、相手の中で『無い』と思う選択肢を削ってしまう方法を確率しています。
多分これをやっておかないと、相手も「やっぱりこうかな?」とか「こっちの案も見たいな〜」とか。
僕も修正が重なって疲れてきたな〜とか。
クライアントによっては、数出して?って言いません?
その中で一番象徴となるものは何ですか?ってい流れです。
お互いに幸せになれるように、質の高い数を出せるように心がけています。
これこそがランサーズでの総合18位のスピード感!!
物事を決めるって、引き返せないこともあるしリスクが伴うこともある。でもそこをロジカルに合理的に相手が決めやすいように進めていくことで、みんなが幸せになる。
それがみつきさんの仕事術に他なりません。
え゛ぇーーーどうしよう!って思った。笑
これおもしろいなっておもいつつ…多分、左脳的に整理をしていくとロゴとして仕上げられないイメージになってしまうかもと悩み…
最終的にはそれを靴の傾きで表現しました。
言わずとも、雨に唄えばのようなワクワク感を落とし込めたらなっていう。
やりとりの中にも心遣いや遊び心があって、コミュニケーション能力の高さを垣間見ます。
そんなみつきさんに、ちゃんと『紳士靴のすべて』という本をプレゼントしてきました!
くすみさん、、、あざす、、、本当に面白い本だ、、、本当に紳士靴のすべてが書かれている、、、 pic.twitter.com/s2kR3XPazA
— みつき (@AbeDayo) 2018年8月25日
最後に
ロゴをつくるのって、相手のことを知らないと作れません。
表現したい想いをヒアリングした上でロゴのデザインを起こすわけですが、それってその想いを聞き出す能力も必要だと思うのです。
簡単に聞いたイメージだけで、パッとデザインに起こすというインパクト重視な提案の仕方もあるんでしょうけど、こうやって相手と話し合いながら一緒にロゴを作り上げていく方法ってコミュニケーション能力が高くないとできることではないはずです。
冒頭にもお伝えしましたように、Lancers ですごい実績をお持ちのグラフィックデザイナーさんでいらっしゃいます。その理由がよくわかった気がします。
みつきさん( @AbeDayo )にお仕事を依頼されたい方は、是非みつきさんのツイッターご連絡を。
Lancers だと、今回みたいにクライアントの深い想いみたいなところを十分拾えないことがあるので、是非直接!とのことでした。
みつきさん、素敵なロゴ、本当にありがとうございました!
※撮影協力:コワーキングスナック CONTENTZ 分室