2019/08/01

【あるいはスニーカーという名の革靴】アディダスのソールリメイクがおすすめ

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スニーカーと革靴を融合させる。

 

冬の終わり頃から、そんなことが頭から離れなくなりました。新しい靴を作り始めるのに最適な季節はそう、春です。
※なお同率一位は夏・秋・冬である。

 

こんにちは。MSY代表のブン(twitter)です。

 

別ジャンルと捉えられがちの両者。
これらを一つに融合(フュージョン)させるには今しかない!ということで春に作成を始め、夏に完成させました。

 

自分の手で靴が出来上がるのって、どうしてこんなに楽しいのでしょう。時を忘れ、心が弾み、足の裏から音楽が流れるほどウキウキします。

 

 

スニーカーと革靴の融合、

スタンスミス・フュージョンリメイク

ご覧ください。

 

ビフォーアフター

早速ですが、ビフォーアフターをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界中で幅広い世代に愛されるスタンスミスがいま、革靴と融合いたしました!

 

完成した喜びは勿論ありますが、作る過程がとにかく楽しくて楽しくてしょうがなかったです。

 

 

費用・材料

かかった費用は、アッパー(中古のスタンスミス)と材料を合わせて総額6,000円程度でした。※工具は含まず
たったこれだけの金額で自分だけの一足が手に入るなんて、さすがにファンタスティックだと私は思います。

 

アッパー

 

・中古スタンスミス ¥1,800

 

メルカリで中古のスタンスミス(25.5cm)を購入しました。
ちなみに革靴のマイサイズは24.5cmです。
なおスタンスミスには天然皮革のモデル(定価¥15,000〜?)とABCマート限定の廉価モデル(定価¥9,000円〜?)の2種類があるようです。
リメイクの際は革の柔軟さが重要になってくるので、出来るだけ高品質な革のほうが良いです。

 

材料

 

・材料 約4,500円 ※工具含まず

 

本底 1,500 円
中底 880 円
ダミーウエルト 520 円
月型芯 150 円
積上げ 570 円(190 円 x 3)
トップリフト 280 円
シャンク 40 円
床革 2mm 80 円分程度

※先芯はあえて使いませんでした

 

材料については、よろしければこちらの記事を参考にどうぞ!
【通販で揃う】靴作りの材料を紹介します!〜浅草に行けなくても大丈夫〜

 

 

コダワリのあれこれ

初めてのチャレンジへの試行錯誤や工夫した点など、特筆すべきポイントをいくつかご紹介いたします。参考になれば幸いです。

 

木型はZinRyu製

 

靴木型は ZinRyuさん(Twitter)製。
以前、私が素人採寸したデータを元に、ネット上のやり取りだけで木型を削って頂きました。

 

機械釣り込み用の木型とは形状が異なり、人間の足により近いのが特徴です。
釣り込みの難易度は上がるものの、フィット感は、、嗚呼、さすが、すごいです。

 

熱湯に初挑戦

スタンスミスを分解するのは初めてです。
しっかりと接着されたソールをどう剥がせば良いのか・・・?ちょっと悩みました。
といっても選択肢は大きく2つしかありません。

 

  • シンナー系の溶剤で接着剤を溶かす(ニオイが難点)
  • 熱で接着剤を溶かす

 

今回初めての取り組みとして、熱湯でソール剥がしをトライしてみました!

 

 

特に難しいことはありません。容器にドボドボと熱湯を投入して数十分待ちます。
接着剤が熱で柔らかくなっていれば、少しづつ剥がれて来ます!

 

 

 

綺麗に剥がれてくれました!

 

 

両足とも余計な糸ゴミや先芯も除去して、アッパー抽出完了です。

 

 

このあと、ケアのためにタピールレーダーオイルを優しく塗り込みました。

 

アッパーを継ぎ足し縫い

木型にアッパーを合わせてみたところ、、想像を遥かに越えてアッパーの革が足りませんでした。。

 

 

となれば、継ぎ足すしかありません。
適当な革を両サイドから接着後、縫い合わせました!

 

 

以前ハンズで買ったハギレ革です。スタンスミスと色が若干違いますが、これも味と思って続行いたしました。

 

おかげで釣り込みも問題なく完了です。

 

 

ナカモノに床革

ナカモノは、一般的にはコルクが代表的です。
そこを、今回は床革を切り貼りして使ってみました。

 

 

理由としては3つ。

  • 木釘をしっかり効かせるためには、中底・ナカモノ・本底のすべてを密な素材にしたかった
  • コルクの沈み込みによるフィッティングの変化を少なくしたかった。
  • なんとなく、やってみたかった。(これが一番大きい・・!

 

感想としては、、
2mmの床革を複数層重ねて貼る作業は、それだけ接着剤の乾燥時間を取らねばいけず、作業の中断が発生し残念でした。
よってもっと厚みのある床革を手に入れようと決心しました。

 

完成後の履き心地は全く違和感なし!
コルクのようなクッション性はないはずですが、全く気になりません。自分の足にあった木型のおかげなのでしょう。

 

花には水と太陽を、ソールには木釘を

今回もやはり木釘(ペース)を打ちました。
セメント製法だけでも強度は十分だと思っていますが、木釘にはロマンを感じるので打たずにはいられませんでした!

 

 

いや〜、木釘って本当に素敵ですね。

 

仕上げにアレもコレも使わない・・

一般的にコバやヒールの仕上げにはコテ・ロウなどを使います。

 

 

もちろん使ったほうが仕上がりの完成度はあがります。
しかし今回は一切使わず、代わりに紙ヤスリ(#80~#240)をかけて、あとは無色の靴クリームとワックスのみで仕上げました。

 

 

これにも明確な理由があります。

 

道具が完璧に揃っていなくても靴作りは始められる。

 

MSYの活動を通じて伝えたいことの一つです。
趣味の靴作りを始めるためには、学校に通ったり、専門工具を1からすべて買い揃える事は必須ではありません。

 

最小限で初めて少しずつ必要に応じて道具を揃えていく。これで十分に楽しめます!

 

 

さいごに

 

趣味で楽しむ我々は、プロのような素晴らしい仕上がりにする必要はありません。
ただ靴が好きだから、作ってみたい。それだけでいいと思います!

 

「家庭の味」でいいではないですか!

 

興味を持たれた方は是非やってみてください。
MSYでお手伝い出来ることがあれば全力でサポートさせていただきます!

この記事を書いた人

ブン

底付け歴50年の経験をもつ職人さんに個別レクチャーを受け、底付け技術を学びました。
結婚・引っ越しなどで靴作りを中断し7年間ほどのブランクがありましたが、Twitterでのやり取りに刺激をうけ、再開いたしました。

 

技術力はありませんが、未経験の手法にチャレンジし、自分なりの工夫を加えて実験をするのが好きです。
失敗から得られるものにこそ、特別な価値があると感じています。普通は公開したくないような自分の失敗やミスは、むしろどんどん発信します。
靴作りの趣味を広めるために2018年6月、MSYの前身である「靴作りプロジェクト」を立ち上げました。
自分の経験が皆さんのお役に立つことを第一に考えています。一緒に楽しみましょう!

 

twitter:@Wani_Fumihiro
note:https://note.mu/bunwani

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