こんにちは、MSY編集長のくすみ(@kusumincom)です。
11月30日、浅草橋にてシューゴスティーニのワークショップを開催させていただきました。
今回のワークショップの内容はこんな感じです。
・自分の足のサイズのオーダー木型を注文
・木型にかかとの芯材と甲の革釣り込み
・ビニール袋とガムテープで木型を巻きつける
・木型を外しフィッティング確認
『靴作りをもっと身近に』というコンセプトで活動をしております。
つまり靴づくりをもっと広めたいということです。
ただ我々MSYメンバーの議題にいつも挙がるのは木型が難しいよね、という話。
確かに素人が自分の足に合わせた木型を削るのはなかなか難しいです。(僕もヤスリは買ったけど全然進んでません
ある程度自分サイズにカスタマイズしてくれる安価な木型…ないよなぁと思っていたところ。
MSY参謀のTomiさん(@tmkprch)が見つけてくれました。
その木型をみんなで買って、靴作りの醍醐味である釣り込みを簡易的に体験してみましょうというワークショップでした。
作業の手順はこちらの記事に詳しく掲載されていますが、当日やったのは少し簡略化したものです。
フィッティングシューズ作成の流れ
まずは、木型の形に中底をカットし釘で止めます。
さらにかかとの芯材(月型芯)を添わせて釘で止めます。
芯材はハンマーで叩いて形を整えていきます。
本来の靴の作り方とは違うのですが、短時間の作業で今回は簡易的にフィッティングを確認するためのワークショップなので、月型芯にカタメールという革の硬化剤を塗りました。
そこにアッパーの代わりとなる革の端切れを釣り込みます。
革ができるだけ木型に沿ってシワがなくなるように釣り込んでいきます。皆さんはじめての作業でなかなかに苦戦されている様子。
釣り込んだものがこちらです。
ウラはこう。
そのあとは、ビニール袋とガムテープで靴全体をぐるぐる巻きにし、より靴に近い感覚を得られるようにします。
そして木型を抜いて、できあがったのがこちら。
みなさんそれぞれ試着されます。
靴紐を通す穴を開け、ご自分の靴の紐を通して履くというこだわりを持った方も!
フィッティングの印象
足に特徴のある方も何名かいらっしゃいましたが、やはり計測された木型だからか木型の修正なしでも全く問題なさそうな方が割と多かった印象です。
今回は足囲を木型に反映してもらっているので、ボールジョイントあたりのフィット感は合っている方が多かった印象です。
また、足囲が人によって違うので、同じ足長でも見た目が違う木型もありましたね。
修正が必要ないということであれば、あとは靴づくりをはじめるだけ!!
逆に、少し余裕のある方や、キツすぎる方も中にはいらっしゃったようでした。そういう場合は、多少木型を修正してあげる必要がありそうです。
木型を大きくて削る場合は、こう言ったヤスリを使うとより効率よく削れます。
また、木型が小さかったという場合は、パテを盛ってあげる必要がありますが、表面をヤスリで少し荒らしてあげるとパテがつきやすくなります。
今回購入した木型は、エドワードグリーンの木型をもとにした木型だということでしたが、かかとは割と小さめ、甲も割と薄く日本人に合いやすいように考えられている印象です。
甲だけでなく土踏まずやボールジョイントのあたりでしっかりフィットしているという印象でした。
トミヅカさんという木型屋さんであれば、2回目以降同じ木型を購入する場合は6,500円(税抜)で購入することができます。
今回は、Tomiさんが事前に木型を購入されたことで、2回目割引が可能になり実現しました。新規であれば11,000円で購入できる木型です。
最後に
参加された方のほとんどは靴づくりを始められることを前向きに検討されていたのと、今回木型を手に入れてもらったので、是非その木型を使ったワークショップも開催できたらいいねと話をしています。
例えばこんな感じのハルタのスポックシューズみたいなものであれば、複雑なパターンは必要無いので、いいかもねとか。
1日のワークショップで完成するにはちょっとハードルは高いけど中古靴リメイクのワークショップとか。(こちらの記事)
そんなことも検討しています。
今回はMSYのブンさんとTomiさんの綿密な準備とスケジューリングにより、第一回のかかと交換の時よりもスムーズに進行していきました。
参加された方からも楽しかったと言っていただくことができてとっても良かったです。
今後もワークショップを開催したいと思っていますので、靴づくり始めたいという方は是非チェックしてみてください!
– Special thanks
ご参加いただいたマモさん(@FittingDiary)、写真のご提供ありがとうございました。とっても助かりました!