2020/07/05

趣味は靴作りと妻なんで、サドルなシューズを妻に作ってみたの巻

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こんにちは、MSY代表のブン(Twitter)と申します。
先日、いつもお世話になりすぎている妻に自作革靴をプレゼントしました。

 

私はそれまで靴作りと言えば「底付け」一筋で、アッパー作りはほぼ初めてのチャレンジだったのですが、
なんとかなりました!(多分

 

最高に楽しかったのでご紹介させていただきます!

 

作ったのは、こんな靴

 

サドルシューズ(もどき)です。
どのへんが「もどき」かと言いますと、羽根の部分が一枚革ではなくて左右に分離されている点です。とは言え完成後はパッと見、分からないですね!

 

 

横顔です。

 

 

ビブラムのハーフラバーをはりました。
金色の釘は真鍮釘。「化粧釘」と呼ばれて装飾に使われることもありますが、今回はこれが重大な役割を担っています!

 

 

上から見るとこのような感じです。

 

 

作り方、道具、材料

 

作り方は簡単(かも)

紳士靴を仕立てる

 

今回は、こちらの書籍を教科書として型紙&アッパー作りにチャレンジしました!(釣り込み以降は本を見ずに好き勝手やりました)
個人的には、現在日本で入手できる靴作り本でナンバーワンだと思います。
特に、初心者ならばこちら一択でしょう!
型紙、製甲(アッパー作り)、釣り込み、底付け、仕上げまでの全工程を大量の写真で解説しています。(残念ながら木型作成についてはノータッチ)

※amazonでたびたび在庫切れになっているので、お早めに・・。

 

道具と材料

今回は特に何も考えず手持ちの道具と材料で作成しましたが、これから揃えたいという方は下記の記事を是非ご参照ください!

 

材料はこちら!

【通販で揃う】靴作りの材料を紹介します!〜浅草に行けなくても大丈夫〜

 

道具はこちら!

【目的別】靴作り・修理に必要な工具を紹介します!

 

安価な道具でチャレンジするならこちら!

靴作りの道具を100均(ダイソー)の道具だけで揃えるといくらになるか?

 

 

ちょっとこだわり

自作靴の楽しみの一つ。
いつもと違う工夫や遊びを入れてみる。
趣味だからこそ、効率も生産性も気にせずに好き勝手できるんですよね。

 

階段ヒール

 

本底と積み上げを、一段ずつクッキリ段差をつけてみました。安直に「階段ヒール」と名付けました。
通常はトップリフト以外を積み上げてからハンマーでガンガン叩いて革をしめて均一に削って、、という工程をします。
階段ヒール、個人的には大変気に入っており、以降の靴にも採用してます。

 

完全なるゼロコバ

 

一般的な革靴はアッパーを守るバンパーの役目も担うため、コバがある程度張り出しています。
今回は敢えて、ゼロコバ。張り出しはゼロに設計しました。

 

 

「アッパーが傷つくのでは?」と思った方、はい、正しいです。
しかし私は、人生にはアッパーをスリ傷から守る事よりも大事な何かがあると思いました。

 

・・ってワケでも無いんですが、出来上がりの靴のイメージと、作成工程の楽しみやら、なんやかんやを総合的に考えてこれに落ち着きました。
やってみたかっただけです!

 

家庭用ミシンでアッパー縫い

 

私もこれまで、革靴のアッパー作りは専用のミシンが必須だと信じて疑いませんでした。
しかしKUROKIOさんの工房にお邪魔したとき「やれば出来ると思いますよ」とのお話を聞き、やってみました!
もちろん、専用のミシンの強いテンションは出せませんし、耐久性などはこれから検証が必要です。

 

 

縫い割りです。ちなみにミシンのガイドとして銀ボールペン(細)などが有効です。

 

パイロット ノック ゲルインク 極細 ボールペン

 

真鍮釘底付け

 

下穴を空けたあと、いつもなら私は木釘(ペース、ウッドピン)を打ち込むのですが

 

 

真鍮釘で底付けしてみました!
前述のKUROKIOさんの工房で、この製法の靴にウットリ見とれて、ちゃっかり真似させていただきました。

 

ちなみに木型を抜いたあとに台金に乗せて釘を打ち込んだので、釘の先端は潰れて足に刺さらないので大丈夫です。
さらに中敷きも敷いてますので、心配はございません。

 

 

おまけ


作りたいと思ったきっかけ

グローブ・トロッター

 

妻とショッピングモールを歩いているときに、こちらを見かけました。
ああ、こんなイメージの靴を作ってあげられたらなぁ・・と思ったのが最初のきっかけでした。
アッパーには、やさしい革でお馴染みのラセッテー・レザー(エクストラ)の豚革を使いました。
サドル部分は知り合いの方に譲ってもらった牛キップレザー。

 

材料費

材料 原価 備考
アッパー(ラセッテーエクストラ) ¥850 12ds
アッパー(牛キップ) ¥0 4ds ※頂きもの
ライニング(豚革) ¥260 9ds
中底(床革) ¥160 4ds
本底(床革) ¥160 4ds
スペーサー(床革) ¥0 4ds※ヌメ革の余り
中敷(ヌメ革) ¥260 4ds
月型芯、先芯(床革) ¥0 4ds※ヌメ革の余り
シャンク ¥0 なし
ナカモノ(床革) ¥0 2ds※ヌメ革の余り
積み上げ(床革) ¥120 3ds
トップリフト(ゴム) ¥50 ※シート状
ハーフラバー(ビブラム) ¥180 ※シート状
仮靴材料 ¥300 片足のみ
合計 ¥2,340  

 

ご覧の通り、2,500円程度で作る事ができました。
革屋さんで大量に買った床革も有効活用していますが、強度/耐久性的は今後検証していきます。
そうそう、敢えてシャンクはいれていません。こちらも今後検証ということで。

 

プレゼントなのに、検証ばっかり!

 

以上、好きなことを詰め込んだ一足でした!
プレゼントした妻も非常に喜んでくれ、本当に楽しい趣味だなと実感する毎日です。

 

こちらをご覧になって靴作りに興味を持ったという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ご不明な点やお悩みはTwitterお問い合わせからご連絡ください。ぜひ一緒に楽しく悩みましょう!それでは!

この記事を書いた人

ブン

底付け歴50年の経験をもつ職人さんに個別レクチャーを受け、底付け技術を学びました。
結婚・引っ越しなどで靴作りを中断し7年間ほどのブランクがありましたが、Twitterでのやり取りに刺激をうけ、再開いたしました。

 

技術力はありませんが、未経験の手法にチャレンジし、自分なりの工夫を加えて実験をするのが好きです。
失敗から得られるものにこそ、特別な価値があると感じています。普通は公開したくないような自分の失敗やミスは、むしろどんどん発信します。
靴作りの趣味を広めるために2018年6月、MSYの前身である「靴作りプロジェクト」を立ち上げました。
自分の経験が皆さんのお役に立つことを第一に考えています。一緒に楽しみましょう!

 

twitter:@Wani_Fumihiro
note:https://note.mu/bunwani

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