皆さん、こんにちは。MSYのTomi(@tmkprch)です。
Vol.1、Vol.2、Vol.3に引き続き、ご紹介を続けますね。
昭和時代にご活躍をされていた靴職人さまの愛用の道具類のご紹介第4弾、お待ちかね?木型編です。
木型のご紹介
道具に加えてこちらもいただきました。木型です。クリアボックス一杯分です。
木型A
まずはこちらから。
如何でしょうか、年月が木型表面の何とも言えないツヤに表れていますねぇ。
木型表面にマーキングされている数字は「寸表示での木型長」です。こちらの木型長は約285ミリですから足長255ミリ〜260ミリ位の木型でしょうか。ほとんどの木型にこちらの寅マークが入っています。
屋号だと思いますが、ググっても手掛かりは得られず。。。
裏面はこんなに穴が開いており、どんな方が何足誂えたのか、今となっては知り得ませんが、この釘穴だけが知っているのでしょうか。
木型B
次はこちら、82ですから木型長で約248ミリ、だいぶ小さいです。いま少し調べましたら、1950年の30歳台男性の平均身長は160.3センチだったようです。2010年のそれが171.5センチで、ZOZOが公開したZOZOMATでの男性平均足長が約255ミリなので、単純比率で考えると1950年の男性平均足長は238ミリと仮定できそうです。230ミリ前後くらいの足長の方が普通にいてもおかしくないですかね。
木型C
こちらはモリモリの木型です。こんなに大胆に当て革で盛っていたんですね。相当に甲が高い方でしょうか。
ちょっと当て革を見てください。薄く切られており、その効果で革が木型にとてもフィットしています。なるほど!こういうテクニックを使っておられたのですね、真似してみます、勉強になります。
木型D
こちらはトーをスクウェアに修正された木型です。
拡大してみましょう。
如何でしょうか。ご紹介している木型はおそらくベースは同じシェイプだと思いますが、このようにトーは様々な形に修正して使用されています。
木型E
こちらは9寸ですから少し捨て寸としては短い気もしますが私のサイズ250ミリ足長用木型として使えるのではないかと思い、複製してみたいと思います。
左足に対して、パテで穴を埋め表面を滑らかにしていきます。これで複製に出してみたいと思います。乞うご期待。
木型F
こちらもトーを修正しています。少しぽってりしたラウンドトーという感じでしょうか。
こんな感じです。
木型G
こちらはもしかしたらメーカーが違うかもしれません。他のものとは少し雰囲気が違う気がします。甲にAというマークもありますね。
正面から撮るとこんな曲線です。美しい。。。
木型は以上です。複製が完成して仮靴が出来たらまたご報告記事を書きたいと思います。
お楽しみに。